2025年8月26日
こんにちは。いつもこのブログに目を留めていただきありがとうございます。
今日は日経MJ(8月24日付)で紹介されていた「コンビニのうちだけ商品」を切り口に、売場づくりのこれからについて考えてみたいと思います。
この夏の売場から見えてきたのは、単なる「安さ」ではお客さまの心をつかみにくいという兆しです。生活者が足を運びたくなる“理由”をどう作り出すか。そのヒントが「うちだけ商品」にあるように感じます。
物価高が続く中で、生活者は節約を意識しながらも、「せっかくなら少し特別なものを」という気持ちも大切にしているように見えます。
さらに少子化や人口減少が進む中で、来店客数そのものが減っていく現実も避けられません。そのなかで小売業にとっては、「どうやって他社では手に入らない魅力を提示するか」が大きな課題になってきました。
記事では各コンビニの取り組みが紹介されていました。
こうした事例から見えてくるのは、「日常にプラスアルファの特別感を持たせる」工夫が来店動機をつくっている、ということではないでしょうか。
この流れはコンビニだけに留まらないように感じます。
たとえばディスカウントストアのトライアルでは「おいしいバナナ」という商品を展開していました。「一度食べたらもう戻れないかも」というコピーが掲げられ、製菓売り場にものぼりを立てて展開。値上げの中で“おいしくないバナナ”が並ぶ店頭にあって、とてもキャッチーで私自身も思わず手に取り、美味しくいただきました。
つまり他社競合からお客さまを奪うためには、「ここにしかない体験」をしっかり売り込むことが大切なのだと実感します。
安さや便利さだけでは来店動機になりにくい時代。
これからの売場づくりでは、“なぜ必要か”を伝えられる独自のアイテムやストーリーが成果の鍵になりそうです。
私たちも皆さまと一緒に、こうした「目的来店性」を高める仕掛けを考え、広げていければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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