2025年9月1日

9月、気温の揺らぎとともに考えたい売場づくりのヒント

こんにちは。いつもこのブログに目を留めていただきありがとうございます。

今日から9月が始まりましたね。朝晩は少し涼しく感じられるようになり、夏の名残と秋の気配が入り混じる時期になってきました。

ただ、昼間はまだ厳しい暑さが続くこともあり、季節の移ろいを肌で感じる一方で、体調管理が難しい時期でもあります。この記事では、こうした気温差や生活者の変化をヒントに、売場でどのような提案ができるかを一緒に考えてみたいと思います。

季節の変わり目がもたらす生活者の変化

9月は、残暑が続きながらも朝晩は涼しさを感じるようになる典型的な“季節の境目”です。

一方で、後半になると30度を超す夏日があったかと思えば、翌日は最低気温が15度を下回ることもあり、急な気温差が生活リズムに影響を与えやすい時期でもあります。

この気温差によって自律神経が乱れ、「疲れやすい」「眠りにくい」といった体調不良を感じる人も増えているように見受けられます。売場にとっては、この“揺らぎ”に寄り添った提案こそが信頼を得るきっかけになるのではないでしょうか。

売場に生まれる新しいチャンス

このタイミングで注目したいのは、「体調管理」や「リラックス」を支えるアイテムです。

  • 疲れを癒す入浴剤やボディケア用品
  • 快眠を促す寝具やアロマ関連商品
  • 温度差に対応できる着脱しやすい衣料品や冷感・保温グッズ

こうした商品を“季節の変わり目に備える”というストーリーで展開することで、生活者に「これなら安心できそう」と思っていただけます。結果として購買だけでなく、お店全体のイメージアップにもつながる可能性があると感じます。

変化の観察から見える購買行動の兆し

最近の購買行動を観察すると、いくつかの特徴が浮かび上がってきます。

  • 「何を買うか」から「どう買うか」へ
    価格だけでなく「長く使えるか」「自分に合っているか」といった基準で商品を選ぶ姿勢が強まっています。
  • 節約と小さなご褒美の両立
    日常必需品はできるだけ安く抑えつつ、快眠グッズや癒しアイテムなど“気分が上がるもの”にはお金をかける動きが見えてきました。
  • 生活シーン提案への共感
    単品よりも「快眠枕+アロマ」など、生活シーンを描いた組み合わせに惹かれる傾向が高まっています。
  • 売場ストーリーの重視
    「気温差への備え」「季節のリセット」といった理由があることで、納得感を持って商品を選ぶ消費者が増えているように感じます。

これらの兆しから、購買行動の背景には“生活者の納得感”がこれまで以上に重視されていることが見えてきます。

まとめとメッセージ

季節の変わり目は、体調を崩しやすい一方で、「暮らしを整えるアイテム」の価値が高まるタイミングでもあります。

安さだけでは届きにくい今だからこそ、“なぜ必要か”を生活者に伝える売場が成果につながっていきそうです。

私たちも、皆さまと一緒にこうした購買行動の変化を捉えながら、売場づくりの新しい可能性を考えていければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。